アンティーク椅子座面張り
とうとう我が工房に夏の三種の神器のうちの二つ、
・自律型電気風発生装置(いわゆる扇風機)
・箱型電気自動冷気生成保存装置(俗にゆう冷蔵庫)
が導入されました。
のこりの一つ、
固形渦巻状発煙蚊回避装置をすぐにでも導入したい、いす張り工房AMANOです。
前置きが長くなりましたが、またまたLEONさんからアンティーク椅子の座面張りを依頼されました。
持ち込まれたときには本体も壊れており、座面もバネが抜け落ちてしまい、とても使えるような状態ではありませんでした。
本体の木部分の補修はLEONが行い、直ったものにうちで座面を張りました。
座面に背もたれや肘の部材が被ってくるので、そこをうまく仕上げるのが苦労しました。張り地に切れ込みを入れるのですが、一発勝負なのでこういうときは何度も頭の中でイメージしながら進めますが、ドキドキします。
仕上がりはこんな感じになりました。
張り地はこちらにおまかせということだったので、ちょっと渋いけれども地味になりすぎないものを選びました。
縁の仕上げも元の雰囲気を残したかったので、古金調の鋲で仕上げました。
後ろのこの部分が難しかった。
持ち主の方とは直接お会いできなかったので、反応は分かりませんでしたが、LEONさんからは良い反応をいただけました。
古いものが蘇えってまた使えるということはとても素敵なことだと思います。
手間や費用はかかってしまうかもしれませんが、それ以上のものを得られる気がします。
自分も、直してでも使いたいと思えるものをこれから先選んでいきたいと思いました。
そんなんしてると悩みすぎて何にも買えなくなってしまいそうですけどね・・・。
なんでも使ってみないと分からないですしね。
半円ベンチ
7月に入ってすっかり夏っぽくなってきました。
工房の中はすでに猛暑、いす張り工房AMANOです。
日頃お世話になっている「家具工房LEON」からの依頼でベンチの座面部分の製作をさせてもらいました。
形が少し変わっていて、ドーナッツを半分に切ったような形をしています。
丸いテーブルを囲むように使います。
丸いテーブルとベンチの脚はLEON製作です。
仕上げは古金調の鋲打ち仕上げ。
形が変わっていて、大きさもあるので張る作業に手こずりましたが、いい雰囲気に仕上げることができました。
これがこの脚の数と配置でもつのがすごいですよね。
こういう少し変わったものを作るのは大変ですが、面白さも増します。
家具工房LEONが次にどんな面白い仕事をくれるのか楽しみです!
ちなみに写真の撮影場所はLEONのショールームです。
もうこのベンチは置いてませんが、その時々で作品が展示されてますので是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
木屑まみれになったワイルドな男たちが待っていますよ。
詳しくはこちらから。
T様ピアノ椅子張替え
とうもろこし美味しかった〜いす張り工房AMANOです!
T様より持ち込みでご依頼があった、ピアノ椅子の張替えのご報告。
かなり年季が入ったピアノ椅子で、座面部分を回転させて高さの調整をするタイプの椅子でした。
張り地は破れもひどく、クッションもへたり座板も割れてしまっている状態でした。
あまり良い状態とは言えなかったので、T様も処分してしまおうかと思われていたようです。
そんなときに、いす張り工房AMANOを見つけてくださり、昔から使っているものだから張り替えて使えるなら使いたいとのことでした。
張り方はこちらにおまかせいただけたので、座板を元のものより厚いものに交換しクッションも交換しました。
全体の厚みが増したので、張り方が変わりましたが張り地や装飾を以前のものに近いものを選び変わりすぎないように配慮させてもらいました。
形はガラッと変わりましたが、雰囲気は元のイメージを継承できたかなと思います。
引渡しの際、新品みたいになりましたねと驚きに近い喜び方をしていただけてとても嬉しかったです。
これからこのピアノ椅子の第二の活躍を願いたいと思います。
そういえば昔、ピアノを弾ける男に憧れた時代があったなぁ・・・。
弾けませんけどね。
夏の便り
めっきり梅雨って感じの季節になりました。
空はどんよりしてますが、張り切ってお仕事してます、いす張り工房AMANOです。
先日実家からとうもろこしが送られてきました。
あ〜、もうそんな時期かぁ
と思わせてくれる毎年恒例の贈り物です。
これまでは祖母が一人で作っていたものを送ってくれていたのですが、
今年は定年退職した父が作ったとうもろこしが送られてきました。
とても立派なとうもろこし。
夏の始まりを教えてくれる贈り物です。
僕の好きな食べ方は、
炭火で焼肉のたれをつけて焼く!
H様ダイニングチェア張替え
梅雨入りして空のご機嫌が変わりやすくなってきました。
「弁当忘れても傘忘れるな」
といういつか聞いた言葉を思い出した、いす張り工房AMANOです。
H様よりご依頼があったダイニングチェアの張替えが終了し引渡しが無事に済んだのでご報告。
元は背と座が一体となったカバーリング仕様でした。色違いで6脚あります。
今回の張替えで、張り込み仕様に変更させていただき背と座も別々に仕上げる方法をとりました。
今後張替えをするときに、別々で仕上げてあったほうがどちらかの張替えだけで済むので費用の面でもコストを押さえられると思ったからです。
背の張りがなかなか手間がかかりました。
というのも背の形が上が広く下が狭くなっているからです。
張り地の伸びを利用してなんとか張り込むことができました。
引渡しの際、ガラッと変わったダイニングチェアを見てビックリされながらもとても喜んでいただけました。
お使いになる日に間に合ってよかったです。
H様ソファ張替え
最近自転車通勤を復活させました、いす張り工房AMANOです。
FAVOを見て問い合わせをいただき、自宅のソファの張替えを依頼していただいたH様の張替えが終わり引渡しができたのでご報告。
張替え前の状態
座面の表面がひび割れて剥離している状態でした。
リビングの窓の高さに合う寸法のソファを探して購入されたとのことで、また合うソファを探すよりは張り替えて使えるならそうしたいということで張替えをご依頼いただきました。
張替え後はこちら
張り地を黒のビニールレザーからグレーのファブリックへ変更。
張り地を決める際、僕の提案とH様のイメージが同じだったらしくすぐにこの張り地に決まりました。
仕上がりもイメージ通りにいき、部屋に置くと雰囲気が少し明るくなったように感じます。H様にも喜んでいただけたのでうれしかったです。
照明にもこだわりがあり、ダウンライトを照らすと、
いい雰囲気です。
クッションは少し遊ばせてもらい、元の張り地のキレイな部分を残してクッションの半面にリメイクさせてもらいました。
今回の張替えは、工房を立ち上げて初めての問い合わせ、そして初めての受注をいただいたお仕事でした。
初めての仕事ということもあり、色々と行き届かないことばかりだったと思います。
そんな自分を信用して仕事を依頼していただき、色々とお話をさせていただいた中、納品を済ませ引き上げるときには「あんちゃん頑張れや」と言葉をかけてくださいました。とてもうれしかったです。ありがとうございました。
いす張り工房AMANO、これからも頑張ります!