いす張り工房AMANOの作業日誌

石川県小松市を拠点に、ソファ・いすの張り替え事業を主に行っている「いす張り工房AMANO」です。 いす張り工房AMANOとはどんなことをやっているのかを、仕事の近況報告や思ったことを書くことで知ってもらえればと思い、不定期にはなりますが更新していきたいと思います。

M様ソファ張り替え

天候が落ち着かない今日この頃。

納品日が近づくと雨が降らないかソワソワするいす張り工房AMANOです。

 

先日空模様の怪しい中、納品にいってきたM様の張り替えのご報告。

 

今回ご依頼いただいたソファは少し変わったものでした。

いわゆるリクライニングソファなんですが、

リクライニングの仕方・作りがどこかアナログ。

よく考えて作られているなと、観察しながらの作業となりました。

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座面を手動で引っ張り出すと、

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こうなります。

張り替えるものは、

写真の両肘付きのものが2脚、肩肘が2脚、肘なしが1脚、スツールが1脚です。

一脚に対するパーツが多いので、元の張り地をめくるのに一苦労。

ここでしっかりキレイにめくらないと、仕上がりに影響するので頑張ります。

ゴムの補充と張り替えを終えたものが、

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ちゃんとリクライニングします。

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納品後、M様が作った脚を取り付けるため脚は付けずに仕上げています。

なので台車や養生の上に置かれているんです。

そして納品して設置させていただいたものがこちら。

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インパクトのある赤い花柄から柔らかい印象のベージュのパターン柄に

ガラッと雰囲気が変わりました。

M様も、これなら落ち着いてて部屋にも合うしよかったと喜んでいただけました。

 

このように可動式(アナログ)のソファはなかなかお目にかかれないので、

どうやってやろうか悩みながらの作業でしたが、元にやり方を観察しながら

やることでなんとか仕上げることができました。

先人の知恵はすごい。いい勉強になりました。

 

納品してすぐご自身でソファに脚(枠脚)を取り付けているM様。

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どうしても脚を取り付けた姿を見たく、取り付け作業を見守らせていただきました。

 

完成した姿を写真に納めた後、帰ろうとすると雨がポツリ。

え〜!

と思いながらも、納品が済むまでよく持ちこたえてくれたと感謝して

雨の中工房に戻りました。

雨降らんって天気予報で言ってたのになぁ・・・とつぶやきながら。