Y様椅子張り替え
仕事で履く靴を新調して、少しウキウキしてるいす張り工房AMANOです。
新しいバッシュを買って体育館で初めて履くあの頃の気持ちを思い出しました。
学生時代はバスケットをやってました。
今回は、2018年に入って初めてのお仕事報告です。
昨年末にご依頼いただいており、年明けに引き渡しをさせていただいたものです。
元は赤い革張りのレトロな椅子でした。
少し薄めの革でしたが、縫い目から裂けたのかもうボロボロの状態でした。
張り地は革ではなく、布地にしたいとのことや和っぽい柄が好みということでいくつか提案した中から生地をお選びいただきました。
張り替えたものはこちら、
ドット柄のようですが、丸い柄に波模様のようなものが施されていて和モダンのような印象になりました。
本体の光沢のある黒色とコントラストが効いたインパクトのある仕上がりです。
このタイプの椅子は、タッカーの針をうまく隠す張り方をしていることが多く、
溝が切ってあるところでタッカーを打ち、張り地を巻きつけたヒモで溝を埋めるという方法をとっています。
溝にタッカーを打っているので、針を取り除く「めくり」という作業がとても大変で重要になってきます。本体に傷をつけないようにより慎重に行います。
その分仕上がりはスッキリ収まりの良い形で仕上げることができます。
多種多様な椅子の形があり、張り方も様々です。
どんな意味でそうしてるのか、より良くするにはこうした方がいいんじゃないかなど毎回張り替えをしながら頭を働かせます。
これからも色んな椅子の張り替えに対応出来るようにと、
新しい靴をチラチラ見てテンションを上げながら頑張ります!