M様ソファ用クッション製作
昨夜、サッカー日本代表がW杯出場を決めました!
後半、井手口選手のシュートが決まり、ベンチにいる選手たちが飛び出してきて抱き合うシーンを見てウルっときたいす張り工房AMANOです。
やっぱりスポーツっていいですね〜。
さて、今回はソファ用のクッションを製作したのでご紹介します。
もともと持っているソファは奥行きが深く、座った時にゆったりしすぎているからクッションで背もたれの厚みをカバーしたいとのことでした。
座った時にちょうどいい位置に来るようにクッションの高さを測り、ソファに合わせてクッションの数と幅を決めました。
厚みも実際に座ってみてどれぐらいの厚みが必要か実測し、クッションの中身もある程度の反発力も持たせたかったので、フェザーとウレタンの混合としました。
M様のご要望を踏まえて製作したクッションを置いてみると、
元々がとてもシンプルな白いソファだったので、グレーの色違いのクッションがより落ち着いた雰囲気を出している気がします。
向かい側にもソファがあり、同じようにクッションを配置しています。
背もたれのクッションは、実際の厚みより薄く見せたいとのことでしたので、マチを細くして薄く見えるように縫製しました。
設計事務所に併設したカフェギャラリーのソファということで、とても素敵な家具や照明が置いてありました。
M様のこだわりが随所に見えます。
これから季節やシーンに合わせてクッションカバーを変えて遊んでもらうのも楽しいかと思います。
ソファは気軽には変えれませんが、クッションカバーは比較的変えやすいですしね。
カバーを変えるだけでもガラッと印象が変わります。
みなさんも是非ソファとクッションで遊んでみてください。
N様アームチェア座面張り替え
お盆休みをいただいて実家へ帰省し、久しぶりに親や兄弟、祖母と顔を合わせて
色々と話すことができました。
娘もジジババとたくさん遊んでもらって帰るのを嫌がるほど。
楽しかったみたいで何よりでした。
ジジババは連れまわされてヘトヘトだったかもしれませんが(笑)
今回も張り替えのお仕事報告です。
アンティークのようにとても雰囲気のあるアームチェアです。
使われているネジもマイナスネジ。なんかかっこいいですね。
取りはずしたりするのは大変なんですが。
座面が劣化により硬化して割れてしまっていました。
張り地をめくっていても目を引くことがちらほら。
釘で張り地を留めていたり、
めくった張り地の下からすごい応急処置をしたであろう痕跡があったり、
クッション材も全て取り除き、新しいものと交換しました。
新しく選ばれた張り地はグリーンのモケット生地。
張り替えるとこうなりました。
こういうアンティークな椅子にはモケット生地はよく合います。
座り心地も以前よりは弾力も増して座りやすくなったかと。
フレームはまだまだしっかりしているので張り替えればまだまだ現役です。
もしかしたら僕よりも年上のアームチェア先輩かもしれませんね。
山登り
珍しく仕事以外のお話です。
白山登山をしてきました。
山登りしたいと前々から言っていたところ、友人が
「白山登ろう!」
と誘ってくれました。
行くことが決まったのは良かったんですが、道具の準備や日頃の運動不足など
不安材料がたくさん。
ギリギリまで心配だった天気にも恵まれ、朝4時に家を出発。
早朝にもかかわらず、登山口に着くと、こんなに登山者いるんだとびっくりしました。
途中までは蟻の行列みたいに登山者の渋滞でなかなか進めない状態。
こんなに人が多いのも珍しいとのことでした。
やはり白山開山1300年という節目で登山者も多いようです。
ゆっくりすぎて疲れましたが、そのおかげでゆっくり景色を見ながら進めました。
進めば進むほど見える景色も変わってきて、登ってきたなぁと実感します。
ところどころで休憩をしながら登ってきて、頂上の手前の室堂という場所で
少し早いお昼休憩をとりました。
ここで今回の目的の一つ、カップラーメンを食べる。
3分がこんなに待ち遠しく感じたことは初めてでした。
びっくりするくらい美味しかったです。
エネルギーを蓄え、頂上へアタック。
目的地は見えるんですが、そこまでがなかなか遠い・・・。
見えてるだけにそう感じてしまうんでしょうか。
酸素も薄くなっているせいか、呼吸もしにくかったです。
それでもなんとか頂上に到着!
記念撮影を済ませてそそくさと次の目的の準備。
頂上でコーヒーを飲む。
いつも飲み慣れているコーヒーですが、これもまた格別。
とても贅沢なコーヒーをいただきました。
帰りの時間もあったので、飲み終えてすぐ帰り支度。
登る時とは違った大変さが下りにはありました。
とにかく膝や腰に負担がかかります。
友人やお店の人に勧められてステッキを用意してきたのですが、
これがなかったらと怖くなるほど。
下っている時の写真が一切無いことが、この大変さを物語っています。(笑)
途中雨が降ってきたりもしましたが、
なんとか出発した登山口まで帰ってこれました。
二人とも疲労困憊でしたが、日焼けで真っ赤になった顔は
どこかやりきった感を出していた気がします。
帰りに入った温泉がまた最高でした。
ほぼほぼ初登山で大変なこともありましたが、友人と声をかけながら
頂上を目指して歩いたり、カップラーメンを食べる、コーヒーを飲む
なんていう小さな目標を作ってそれを楽しむことの楽しさを感じました。
何より、長く険しい道でも、一歩一歩進めばいつかはそこへたどり着く
ということを実感できました。
山登りを人生に例える話はよく聞くけど、なるほどなぁと。
何はともあれ、無事に家まで帰ってくることができ、
白山登山を成功させることができました。
疲れましたが、とても爽快な体験でした。
また山登りの機会を作りたいと思います。
年に1回のペースで。
登頂・下山を記念して。
K様ソファセット張り替え
ここ数日、太陽を拝んでいない気がするいす張り工房AMANOです。
まだまだ梅雨っぽい時期が続いてますね。
今回も張り替えのお仕事の紹介です。
長年使われているソファセットの破れや、座面の落ち込みがひどくなってきた
との事でお問い合わせいただきました。
張り替え前のソファは、
片肘・・・・2脚
肘なし・・・2脚
コーナー・・1脚
で構成されている本革張りの立派なソファセットです。
座面の落ち込みを、下に座布団を入れて対処している状態でした。
このように縫い目から裂けています。
長年使っているから愛着もあるし、部屋の間取りにぴったり収まっていて、
背もたれが高くて座りやすいからできれば直して使い続けたいとのことでした。
工房に持ち帰り、張り地をめくって劣化したクッション材を交換・補修したり
座り心地を確認しながら修繕していきました。
やはり中身の劣化が激しかったため修繕に時間がかかりました。
元の張り地の型から新しく型紙を作り、新しい張り地を裁断縫製していきます。
それぞれ張り上げて並べると、
全体的にボリューム感が出て、しっかりとお尻を支えつつ柔らかさもある
座り心地を作り出すことができたと思います。
張り地も明るいグレーからモスグリーンのような濃いめの色合いに変わった
ので、全体的に重厚感が増して落ち着いた雰囲気になりました。
元の張り地と同様に本革を使用したので、
革の風合いもより高級感を出しています。
K様のご自宅へ納めると、
お部屋の雰囲気にもとても馴染んでいて、以前よりもグッと引き締まった
印象になりました。
K様には、新品みたいになってびっくり。座り心地も良くなって、
お願いしてよかったというお言葉を頂けました。
座り心地に関しては、立ち上がりやすさや安定感を意識して
クッション材の交換・補修をしたので、そこが喜んでもらえたポイントに
なって嬉しかったです。
これからも快適なリビング生活を生まれ変わったソファと共に
過ごしていただければと思います。
N様ソファセット座面カバー
珍しく前回の投稿からあまり日にちを空けずに投稿です。
・・・暇だからじゃないですからね(笑)
お仕事を順番にお知らせしていきたいと思っているので、
毎度少し昔の話になってしまいます。
今回は張り替えとは少し違うパターンのお仕事です。
仕事場で使っているソファセットの座面がひび割れてきたとのことでした。
セットのうち状態がひどい一脚のみの作業です。
N様のご要望やご予算、使い方などから今回は現状の座面の上にカバーのように
張る方法で作業を行いました。
このまま張り地をめくらず型を取り、ミシンをかけ、張るとこのように。
被せるだけというわけにはいきませんので、
下地がある部分でタッカーで留められるような仕様にしました。
カバーリングと張り込みの中間といった感じでしょうか。
パッと見た感じでは被せただけとは分からないかもしれません。
通常は劣化した張り地はめくり、ゴムを補修・補充して新しい張り地で張ります。
今回はイレギュラーな方法ではありますが、
N様のイメージに近づけたかなと思います。
仕上がりには満足していただけました。
お客様一人一人、それぞれの使い方や価値観があります。
お話を聞く中で、一人一人に合うと思う方法などを提案させていただいています。
まだまだ仕上がりを完璧に説明できる表現力や語彙力が足りず、
どうやって言ったらいいんだろうと思うことも多々ありますが、
精一杯伝えさせていただきます。
また、つい先日残りのソファセットの作業もご依頼いただきました。
前回と同じように被せて張るという方法です。
次破れたら買い替えだな〜とおっしゃっていたので、
少しでも長くもってくれればと思います。
Y様ダイニングチェア張り替え
開業してすぐくらいの時にダイニングチェアの張り替えのご依頼をいただいたY様。
残っていた残りのダイニングチェアの張り替えのご依頼をいただきました。
張り替えるダイニングチェアは2脚。
Y様のお子さん二人がそれぞれ好きな張り地を選ばせたいとのことでした。
小学生くらいのお嬢さん二人と一緒にY様が工房へ来てくれました。
「ここは何するとこだろう」
といった感じで工房の中をキョロキョロしていましたが、
姉妹仲良く色合いを合わせながらそれぞれ好きな張り地を選んでくれました。
張り替えるダイニングチェアはこちら、
前回張り替えさせていただいたダイニングチェアと状態は同じでした。
表面がボロボロになって剥がれてきています。
元の張り地を丁寧にめくり、ゴムの補充をして型を取っていきます。
そして2脚それぞれ選んでもらった張り地で張ると、
1脚は薄いピンク、
もう1脚は薄いベージュ、
元が黒色だったため印象がガラッと変わり、可愛らしく仕上がりました。
張り方も少し変えたので、今後はパーツごとの張り替えも可能です。
お子さんが自分で選んだものが椅子になるという経験はなかなかないものですよね。
僕自身もとても素敵な経験をさせていただきました。
何よりお姉ちゃんと妹ちゃんがそれぞれ好みだけで選ぶのではなく、
一緒に置いて合うものを話し合って選んでいる姿が印象的でした。
これからも仲良く隣り合わせで使っていってもらえると嬉しいです。